日本は急速な高齢化に直面しており、 三人に一人が65歳以上という現実では 人材、医療、生活サービス、インフラのすべてが変わる必要があります。 特に介護職の57万人の不足により、 200万人以上が「介護難民」となるリスクがあります。 また、ビジネスケアラーが2030年までに318万人必要となり、 9兆円の経済損失が予測されています。 このような状況下、 シルバーエコノミーは100兆円規模に成長する見込みです。 企業の成長には ウェルビーイング強化と介護・福祉のイノベーションが不可欠であり、 行政だけでなく民間の参入が求められています。
International KAiGO Festival(IKF)は、 これらの課題に対応するため スタートアップや企業が集い、 次世代のビジネスモデルや技術革新を促進する プラットフォームとして機能します。 解決策として、 エコシステム全体を網羅したネットワーキングが有効です。 スタートアップ、企業、政策立案者、投資家、介護職が一体となり 介護におけるイノベーションを加速させる必要があります。 また、インキュベーションの場として、 世界のアイデアを集結させる場を通じ スタートアップの支援とビジネスの創出を進めます。 シルバーエコノミーの潜在力を最大限に活用し、 成長するビジネスモデルを創り出すことが、 企業の未来を支える重要なアプローチとなります。
International KAiGO Festivalは、日本の介護の魅力を世界に発信し、介護業界の持続可能な成長と革新を目指す国際的なイベントです。1回目の開催となる今回、IKFはシルバーエコノミーの成長を見据え、スタートアップや企業が集まり、次世代のビジネスモデルや技術革新の可能性を探る場を提供します。将来的には、このエコシステムが介護分野の経済的・社会的価値をグローバルに拡大していくことを目指しています。
このフェスティバルは、スタートアップから大企業までが連携し、介護業界における革新を推進するためのネットワーキングやコラボレーションの場として機能します。今後、介護分野の未来を形作る重要なプラットフォームとして、世界規模での展開を目指し、参加者にとって新たなビジネスチャンスを創出する場となるでしょう。
KAiGO Design Award
アワード
KAiGOエコシステムの革新と成長に貢献する優れた製品、サービス、取り組みを表彰します。介護分野に限らず、シルバーエコノミーの発展に寄与する幅広い分野の社会的インパクトをもたらしたアイデアやビジネスを対象とし、業界のリーダーやスタートアップの努力を認知・奨励します。これにより、革新を促進し新たなビジネスチャンスを創出する場を提供します。
【募集・選考】
2025年は以下の4部門を設定し、推薦による募集、審査・表彰を実施します。上位受賞者にはInternational KAiGO Festivalでの表彰セレモニーおよび作品・製品の展示機会が提供されます。
●プロダクトデザイン部門
福祉・介護における機能性とデザインが両立した製品。
●ビジネスデザイン部門
福祉・介護の可能性を広げる革新的なアイデア。
●ファッションデザイン部門
すべての人々が快適に自分らしくいられるファッション。
●クリエイティブデザイン部門
共感を呼び起こし、社会的意識や理解を促進するコンテンツ。
Inspiration to Action
パネルディスカッション
高齢化社会を迎えた日本で生まれた革新的な介護ソリューションやノウハウが、どのようにしてグローバル市場で展開され、持続可能な成長と新たなビジネスチャンスを生み出すのか。さらに、他業界との連携によって誕生する新しい解決策についても議論を深めます。
本イベントでは、成功事例の共有や多様なテーマに基づくトークセッションを通じて、介護業界の未来を切り拓くヒントを提供。参加者が次のビジネス機会を見出すための視点を得ることができる貴重な機会となります。
各分野のリーダーが以下の7つのメインテーマを軸に、多面的な視点からディスカッションを展開します。
1.経済と介護
2.ユニバーサルデザインのまちづくり
3.ワークライフバランスと介護
4.次世代介護従事者(若者・セカンドキャリア)
5.海外の介護
6.食と介護
7.ファッションと介護
未来の介護を形作る最前線に触れるこのイベントで、新たな視点や発想を得てみませんか?
Showcase
製品展示
KAiGOエコシステムの経済効果を背景に、介護業界に革新をもたらす最新技術やサービスを紹介します。介護現場や高齢社会を支える多様なテクノロジーが集結し、未来のトレンドを形成する製品やサービスを展示。これらの技術はグローバル市場への展開可能性を秘め、異業種とのパートナーシップを通じて新たなビジネスチャンスを提供します。
展示エリアでは、KAiGOエコシステム拡大の可能性を期待させる製品やサービスを一堂に集めるとともに、企業やスタートアップとのネットワーキングの場としても活用いただけます。
展示エリアはスポンサープラン等に応じてゾーニングされ、計15区画を用意しています。試食・試飲の提供も可能です。その他の詳細については、個別にご相談させていただきます。
LiNK WALK
ファッションウォーク
国内最大級のファッション&デザインの祭典「Tokyo Creative Salon 2024」で好評を博した『LiNK WALK』が、再び原宿に帰ってきます。3月17日「URAHARA NEW-VINTAGE FES 2024」での初開催は、Forbes Japanにも取り上げられ、介護とファッションの新しい魅力発信の形として大きな注目を集めました。
『LiNK WALK』は、現役介護職と高齢者が共に歩くファッションウォーク。二人の間に生まれる家族や友人以上の愛とつながり、二人だからこそ生み出せる可能性を象徴する取り組みです。
●二人の間にある家族や友人以上の愛とつながり
●二人だからこそ生み出せる可能性
●お互いに支え合い前に進む介護という仕事のカッコ良さ
●「自分らしく生きること」の大切さへの気付き
こうした価値を、ファッションという切り口で伝えるシンボル的なイベントとなっています。一人ではできないけど、二人なら歩ける―このメッセージを体現する感動のウォークを、再び原宿でお楽しみいただけます。
Exhibition
クリエイティブ展示
現役介護職をモデルにしたモノクロのポートレート作品「KAiGO PRiDE Creative」を展示します。
外見ではなく内面を伝えるため、写真はモノクロに統一。撮影者全員へのヒアリングを通じて抽出された介護に対するプライドや想いを写真に重ねることで、「介護のカッコよさは見た目ではなく、マインドのカッコよさにある」というメッセージを力強く表現しています。
内面の魅力に焦点を当てたこの作品を通じて、介護職の新たな一面を感じていただけます。
会場:ルアール東郷@原宿
代表理事/エグゼクティブクリエイティブディレクター/カメラマン
Manjot S.Bedi
マンジョット・ベディ
皆様、こんにちは。マンジョット・ベディです。インド出身で広告業界で30年以上クリエイティブディレクターとして働いてきましたが、この度、介護という非常に重要なテーマについて皆様と考える機会を持てることを大変光栄に思います。なぜなら、「介護に関係ない人はいない」からです。私たち自身だけでなく、子どもや孫の世代のためにも、社会全体で手を取り合って未来を創り上げることが今、必要です。
30年以上クリエイティブの仕事をしてきた中で、素晴らしいアイデアを持っているのに、形にできない人を多く見てきました。だからこそ、インキュベーションの力が必要だと強く感じています。このフェスティバルを通じて、少しでも多くのアイデアが形となり、介護業界を変革できると信じています。
私は、長年クリエイティブの力を通じて、デザインやブランディングの発想で少しでもこの業界の変革に取り組んできましたが、今後はさらに、みなさんと一緒に力を合わせて、サステナブルなエコシステムを構築することが必要だと感じています。そして、私は日本の介護が世界一だと信じています。その誇りを持って、世界に発信し続けることが私たちの使命です。
International KAiGO Festivalは、まさにその第一歩です。企業、介護職、そして社会全体で共に新しい価値を創造し、次世代へ繋がる持続可能な未来を築くため、この場で一緒に未来を語り、行動を起こしましょう。皆様のご参加を心からお待ちしています。
理事/(一社)熊本県介護福祉士会会長/(公社)日本介護福祉士会前会長
Junya Ishimoto
石本 淳也
皆様はじめまして。KAiGOPRiDEの石本淳也です。
私は1992年から介護職としての道を歩み始めました。当時は、日々のお年寄りの世話が介護の仕事という認識でした。しかし、介護を受ける側も、介護を行う側も生身の人間、日々変化に富んだ現場に面白さや魅力を感じるようになりました。認知症があっても、寝たきりになっても、「その人らしさ」が存在します。かけがえのないオンリーワンの人生の物語に寄り添う介護の仕事は、ただの「世話」の域を超えたクリエイティブさと高い誇りがあります。
一方で、介護に対するネガティブなイメージが強いことに危機感があります。誰もが必ず人生の終盤に、介護などの支援を必要とすることは避けられません。そんな介護がネガティブなイメージで捉えられていては、介護を必要とする人も安心して身を委ねることが出来ません。また、介護職自身によるネガティブ発信が、マイナスイメージを根付かせてしまった一因でもあり、それを変えるためには介護職自身が介護の仕事について自らの言葉で魅力・真実を積極的に発信し続けることが何よりも大切と考えます。
また、少子高齢化が進む我が国において、介護・福祉業界のみでは解決できない社会課題として、様々な業界と連携して誰もが安心して暮らせる、そして歳を重ねることができる世の中を作ることが必要です。
日本の真ん中に「介護」を据えた、優しさと笑顔のあふれる社会を創造する。そして介護職が「誇りと自信」を胸に活躍できるためにも、皆様のサポートを頂ければ幸いです。
KAiGO PRiDE とは
「KAiGO PRiDE」は、介護業界が抱える様々な課題に対して、クリエイティブを中心に多角的なアプローチで取り組んでいるプロジェクトです。日本の介護業界では、人手不足や離職率の高さ、介護職の低い社会的認知といった問題が深刻であり、これに伴う社会的・経済的な損失が発生しています。例えば、毎年約10万人が介護を理由に離職しており、労働力不足や経済的負担が増加しています。また、介護の現場では、効率的なサービス提供が難しく、生産性の向上も課題となっています。
「KAiGO PRiDE」は、こうした問題に対し、厚生労働省や日本介護福祉士会などと連携し、介護職の声を広く社会に届けるとともに、異業種との協力を通じて介護の魅力発信や生産性向上を目指しています。
これにより、「誰もが自分らしく安心して暮らせる社会」を目指し、多様な経済効果を生み出す「未来を創るKAiGOエコシステム」の創出に向けた取り組みを推進しています。
What’sKAiGO PRiDE WEEK
KAiGO PRiDE WEEK とは
当法人は11月11日の介護の日だけではなく、より多くの魅力発信機会を創出するために2月22日をKAiGO PRiDE DAYとして記念日登録。この日を含む約1週間をKAiGO PRiDE WEEKとして現役介護職や専門家による様々なアクションを通し、「介護の認識を変える」ためのイベントを開催してきました。
2025年2月の開催で3年目となり、これまでのノウハウを活かして「行動の変化につながる」イベントに進化。新しいチャンス(機会・情報・つながり等)を提供することで、未来を創るKAiGOエコシステムを外側に広げていきます。