KAiGO PRiDEが世界に誇る日本の介護保険制度や福祉の将来を見据え、今、KAiGO PRiDEが新たに取り組むのが「KAiGO Ecosystem」です。

「KAiGO PRiDE」は「KAiGO Ecosystem」の構築に向けて、2025年2月に「Internattional KAiGO Festival」と「KAiGO DESIGN AWARD」の2つのイベントを初開催しました。
今後、KAiGO PRiDEは、この2つのイベントを大きく成長させるほか、ベンチャーマインドに溢れた次世代リーダーによるコミュニティ「KAiGOpreneurship Community*」を立ち上げるなどしながら「KAiGO Ecosystemの構築」を全力で推進します。
* KAiGOpreneurship Community:世界に誇る日本の介護や福祉の将来を見据え、ベンチャーマインドに溢れた次世代リーダーによる社会変革に繋がり得る新たなソリューションを生み出すコミュニティ。
■ 「International KAiGO Festival 2025」
・全国で介護の魅力発信と課題解決を行うソーシャルアクション「KAiGO PRiDE」の企画・運営を行う一般社団法人KAiGO PRiDE(本社所在:東京都渋谷区、代表:マンジョット ・ベディ)は、産官民が集い、日本の介護から社会・ビジネスの変革を考える大規模カンファレンス「International KAiGO Festival 2025」(以下略称、IKE)を、2025年2月20日・21日の期間にルアール東郷(所在地:原宿)にて開催いたしました。
開催日時:2025年2月20日(木)〜2月21日(金)
開催場所:ルアール東郷@原宿( 渋谷区神宮前1丁目4-20 パークコート神宮前)
・開催の背景
日本は3人に1人が65歳以上という急速な高齢化に直面しており、人材、医療、生活サービス、インフラのすべてに変化が求められています。特に介護職は57万人が不足していると言われており、近い将来200万人以上が「介護難民」となるリスクがあります。さらに、ビジネスケアラーが2030年までに318万人必要と言われ、9兆円の経済損失が予測されています。
このような状況下において、シルバーエコノミーは100兆円規模に成長する見込みです。企業の成長にはウェルビーイング強化と介護・福祉のイノベーションが不可欠であり、行政だけでなく民間の参入が求められています。
International KAiGO Festival(IKF)は、これらの課題に対応するため、スタートアップ、企業、政策立案者、投資家、介護職が集い、次世代のビジネスモデルや技術革新を促進するプラットフォームとして開催しました。それらステークホルダーが連携し合うことで、エコシステム全体を網羅したネットワーキングの形成や介護におけるイノベーションの加速を目指します。
さらに、インキュベーションの場として、世界のアイデアを集結させる場を通じスタートアップの支援とビジネスの創出を進めます。シルバーエコノミーの潜在力を最大限に活用し、成長するビジネスモデルを創り出すことが、企業の未来を支える重要なアプローチとなります。
【開催レポート】
介護先進国・日本発、介護から社会とビジネスを考えるカンファレンス「International KAiGO Festival 2025」を開催
経済産業省・厚生労働省をはじめ、介護の未来を切り拓く産官民が集結
特設サイトURL:https://kaigopride.jp/ikf2025

Opening Session
初日の20日は厚生労働省福祉人材確保対策室室長補佐 横溝豊氏などが登壇しました。
オープニングセッションでは、代表のマンジョット・ベディからシルバー市場への展望、理事の石本淳也から介護職のイメージの転換といったプロジェクトに込めた思いを含めた挨拶がありました。厚生労働省福祉人材確保対策室 室長補佐 横溝豊氏は、介護職員のキャリアパスの課題や福祉・介護の魅力啓発の重要性について語られました。
はじめのトークセッションは、「高齢化の進化」をキーワードに、ファシリテーターの株式会社ルネサンス執行役員 樋口毅氏を中心にトークが繰り広げられました。経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課の水口怜斉氏・沼澤駿斗氏からは、愛知県豊明市の民間事業者との協業・公的保険外サービスの創出により小売店の顧客単価を上げた例や認知症の方が企業の開発プロセスに参画する「オレンジイノベーション・プロジェクト」による開発商品の例が挙げられ、全国にいる700万人の要支援・要介護者、認知症・軽度認知障害を持つ1000万人を市場・資本と捉え直し、新たな価値創造に繋げる可能性が語られました。



Talk-Session vol.2「KAiGO X INVESTMENT」
株式会社ミダスキャピタル 代表パートナー 吉村英毅氏と株式会社ゼスト 代表取締役CEO 一色淳之介氏による「KAiGO X INVESTMENT」と題したセッションでは「他社は競合ではなく仲間」と表し、業界を牽引する他社の紹介を交えながら、新たな事業参入者への期待を語りました。高齢化を介護・福祉業界の課題解決と事業グロースの好機と捉える時間になりました。
続く様々な立場のゲストの多角的なトークセッションを含め、日本がシルバー市場のグローバルリーダーになることを予感させるイベントになりました。

DAY-2 2025年2月21日
21日は、経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 小野聡志氏らが登壇しました。
経済産業省商務・サービスグループヘルスケア産業課 小野聡志氏からは、家族介護による経済損失や仕事と介護の両立支援の重要性、シルバーエコノミーの可能性が語られました。
トークセッションは、認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 代表理事 鵜尾雅隆氏の「『あきらめない福祉』のためのファンドレイジング〜共感が生む未来〜」からスタート。「共感×解決策」をキーワードに、共感に基づくお金の重要性や共感の本質について語られました。共感を通じた支援が受益者だけでなく支援者を幸せにする可能性、つながりによって介護者や介護を応援する人が幸せになる未来をメッセージして締め括られました。


株式会社最中屋 CEO 結城崇氏のセッションでは、ケアDXによる業務改善と直接介護に充てる時間の創出といった成功事例、介護現場の見える化・入院防止策・早期退院のサポートサービスの展望が語られました。

クロージングセッションでは「KAiGOpreneurship community(カイゴプレナーシップコミュニティ)」の発足を発表。イベントは、介護職と高齢者のファッションウォーク「LiNK WALK」と「KIDS RUNWAY」のコラボで華やかに締め括られました。
その他のトークセッションを含め、少子高齢化の最前線として、世界から注目を集めている日本の希望を感じるイベントとなりました。





介護の未来を変革するビジネスを表彰する「KAiGO DESIGN AWARD2025」を開催

■ 「KAiGO DESIGN AWARD 2025」
全国から介護の未来を変革するビジネスを募集したビジネスピッチコンテスト「KAiGO DESIGN AWARD2025」を初開催。2025年2月20日(木)・21日(金)に開催した、介護から社会とビジネスを考えるカンファレンス「International KAiGO Festival 2025」内で、最優秀アイデアを発表・表彰しました。
「KAiGO DESIGN AWARD2025」は、全国から介護の未来を変革するビジネスを募集したビジネスピッチコンテストで、介護を取り巻くモノ、コト、アイデアを表彰します。多様な切り口でのアイデアを募るため、「プロダクトデザイン部門」「ビジネスアイデア部門」「クリエイティブコンテンツ部門」「ファッション・メイク部門」の4つの部門で募集しました。
初開催となる今回は全国から55件のエントリーがあり、選考を通じてビジネスアイデア部門のファイナリスト3名が2025年2月21日の「International KAiGO Festival 2025」にて最終ピッチを行いました。当日の審査の結果、各部門4つの最優秀賞と優秀賞を発表。当日に表彰式を行い、賞金が授与されました。
■ 各部門受賞アイデア
<プロダクトデザイン部門>
・最優秀賞|株式会社Magic Shields「転んでも骨折しない!?〜魔法の床『ころやわ』で作る安全な未来〜」代表取締役 下村明司氏
└ 公式Webサイト
・優秀賞|株式会社電通「VOICE WATCH」第4CRプランニング局 志村和広氏
└ 公式Webサイト








■ 審査員からのコメント
一般社団法人KAiGO PRiDE 代表理事 マンジョット・ベディ
KAiGO PRiDEとして初となる介護を取り巻くモノ、コト、アイデアを表彰するアワードの開催に際し、全国からたくさん応募いただいて本当に嬉しく思っています。
どうすれば人がその人らしくあれるのか。世界に誇る日本の介護や福祉を起点にしていろんなチャレンジをされている方々にスポットライトを当てたいという想いでこのアワードを作りました。
今回受賞された皆様、本当におめでとうございます。受賞者の皆さんのチャレンジは、新しい経済の起点になるイノベーションです。
今回誕生した「KAiGO DESIGN AWARD」は、次年度以降も継続発展していきます。このアワードを通じて多くのチャレンジャーが日本に、そして世界に増えていくことを期待します。