受賞プロダクト紹介
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2026 ビジネスアイデア部門 最優秀賞
テーブルコーデ
三和厨房株式会社
全国初!高齢者福祉施設専用の磁器食器のレンタルサービス
製品・サービス紹介
受賞コメント
審査委員講評
「テーブルコーデ」は、陶磁器食器のレンタルを通じて、介護施設の入居者の方の食事体験とQOLを向上させる点を高く評価しました。器が変わることで食事の楽しみが生まれ、残食が減り、入居者の笑顔が増えたという成果は非常に意義深いものです。また、衛生や管理など施設側の運用面にも配慮された仕組みになっており、現場で導入しやすい点も印象的でした。食事という日常の時間を豊かにし、入居者と施設双方に価値を生み出すサービスであると感じました。
高齢者福祉施設専用の磁器食器レンタルという新たな発想により、食環境の質向上と運用負担軽減を同時に実現した点を評価しました。食事を栄養摂取から生活の楽しみへと再定義し、施設文化そのものを変える可能性があります。現場課題をビジネスとして解決する実践性が秀逸です。
三和厨房株式会社
インタビュー
三和厨房株式会社 受賞者インタビュー


なぜこのアワードに応募したのですか?
うちは厨房の会社なので、「なんで地方の厨房会社がこういうことをやってるの」とはなかなかご理解いただけないし、大阪で半世紀以上、集団給食一筋の会社ですので、PRもしたことがないし、発信の仕方もわからないんですよね。KAiGO PRiDEさんのお力を借りて、名前や取り組みを知っていただく機会になるんじゃないかという、もうその願いだけです。
それともう一つ、私は「類友の法則」をすごく大事にしていて。前向きにチャレンジしたいと思っている会社としてエントリーしたら、そういう人たちがいっぱい集まってくるんじゃないかと。そこで知り合えるご縁も得られるんじゃないかと思って、いいことしかないやんと挑戦しました。
きっかけはグッドデザイン賞への応募だったんです。最終の幕張まで行ったんですが、そこで落ちて。でもその後に、「グッドデザイン賞で賞をとっても介護現場に届かないんじゃないか」という気がしたんです。落ちたのを慰める会が仲間内でありまして、そこで「介護系のアワードを探して挑戦するべきだ」というアドバイスをもらいました。それで探して見つけたんですが、その時にはもう第1回が終わっていて。「2回目があったら絶対出す」と社内でずっと言っていたんです。
応募すると言ったとき、社長である主人からは「まだ早いんじゃないか」と言われました。でも私は、「出ることに意義があるし、この介護デザインアワードは将来、介護業界のM-1みたいな存在になると思う」と答えました。
M-1の第1回優勝者は中川家さん。今でも活躍されていますよね。後から振り返ったとき、「第2回の最優秀賞が三和厨房だった」と言えたら格好いいなと思ったんです。
新しい舞台は、完成してから乗るより、始まったばかりの船に乗る方が面白い。そんな気持ちで応募しました。

M-1の歴代王者のように、業界の先駆者を目指して挑戦を決めた。
このアワードを通して自社にどんなメリットがありましたか?
挑戦している姿を知ってもらうことでファンが増えるんじゃないかと考えて、今までにご縁があった方全員に「挑戦しています」というメールを送ったんです。1,000人弱くらいに、宛名が入るようにして。
「挑戦してます」「決勝に行きます」「最優秀賞取れました」と3本送ったんですが、「取れました」と送ったら、すごい数の返信をいただいて。何年もご縁が途絶えていたような方も多くいて、それをきっかけに繋がりましたね。これがなかったら、そのご縁は復活しなかった。
社外からの反響が大きくて、「何か一緒にできませんか」というお声がけをいただきましたし、私たちからするとちょっと背伸びした大きなお客様のところにも「こういう賞が取れたので、1回聞いてもらえませんか」という形でお話に行けるようになりました。
実は、スタッフが運営してくれているInstagramを見た方が、「こんな面白い取り組みをしていて、賞も取ったらしいよ」と知人の施設に紹介してくださったんです。
その施設は、以前から私自身もぜひお会いしたいと思っていた、とても高級なシニアマンションでした。これまでは、豪華な食器はある。でも普段使いのメラミン食器との間を埋める選択肢がなかったそうです。そこに私たちのサービスがちょうど合致し、ご契約につながりました。こちらから営業をかけたわけではなく、発信を通じて興味を持っていただき、ご縁が生まれた。その経験を通じて、受賞や情報発信が確実に次の一歩につながっていることを実感しています。
応募書類や発表資料を作る中での気づきも大きかったです。
私はずっと「食器はレンタルがいい」と思っていたのですが、「なぜですか?」と聞かれると、うまく言葉にできませんでした。
ところが資料を整理する中で、私たちの価値は食器そのものではなく、レンタルという仕組みにあることに気づいたんです。施設の方は契約するだけで、購入や補充、管理の手間から解放される。介護現場の負担を減らせることこそが強みだったんだと。
3年前から続けてきた事業ですが、感覚で信じていたことを初めて言葉にできた。その気づきは、受賞と同じくらい大きな収穫でした。

高級シニアマンションとの契約など、新たなビジネスの扉が次々と開いたと語る。
これからチャレンジする人に一言
挑戦している最中は、社内からも「まだ結果が出ていないのに、そんなに発信して大丈夫?」と心配する声がありました。受賞できなかったら?という心配に対して、私は、「たとえ受賞できなくても、挑戦している姿そのものに価値がある」と考え、発信を続けました。
私は、「このサービスは絶対に喜んでもらえる」と信じているんです。日本の窯元さんが作る素晴らしい食器がたくさんあるのに、介護施設ではメラミン食器が主流で、陶磁器はなかなか使われていない。日本中の介護施設に届けたいという思いで、橋渡しをしているだけなんです。
このサービスを立ち上げた時から、介護業界のみんなが「仕方ない」と思って諦めて我慢しているところを変えたいと思ってきました。介護施設に入ったらもうしょうがない、この食器で仕方ないと言われているところを、「いやいや、これからだって楽しいこと、美味しいものがいっぱいあるじゃないですか」と言いたい。その思いを言葉にしてアワードに挑戦したことで、自分が届けたいものがより明確になりましたし、届けたい相手にもっと近づけた気がしています。
思いさえあれば、仲間は集まってくるものですよ。本当にそう思います。

その強い信念が、周囲の心配を押し切って挑戦し続ける原動力になった。

同じ志を持つ仲間が自然と集まってくると最後までアワードに参加したことを喜ぶ姿が印象的だ。